変換した PCM ファイルを正しく再生するには、以下の再生設定を行ってください:
- フォーマット: s16le(符号付き16ビット リトルエンディアン)、
- サンプリングレート: 44100 Hz、
- チャンネル: 2(ステレオ)
このファイルはヘッダーのない生の PCM 形式なので、ffplay のようなプレイヤーでは以下のコマンドで再生してください:ffplay -f s16le -ar 44100 -ac 2 out.pcm。Audacity を使う場合は、生データとしてインポートし、同じ設定を選択してください。
一括変換 WAV から PCM へオンラインで
このSoConvertツールを使うと、ブラウザ上で複数のWAVファイルを無料で直接PCM形式に変換できます。変換時に音声ビットレートを調整することも可能です。
右上のオプションボタンをクリックして設定パネルを開き、出力PCM音声ビットレートをカスタマイズできます。
その他の設定:
エンコード速度: エンコード速度を選択します。速いほどファイルサイズが大きくなります。
音声ビットレート: 推奨範囲は8〜320 Kbpsです。
音声カット: HH:MM:SS形式の開始・終了時間で音声をトリミングします。
例:00:00:05から00:00:08は3秒のクリップを切り取ります。
変換前に、変換後のPCMファイルを保存するローカルフォルダを選択できます。WAVファイルの変換が完了すると、自動的に選択フォルダに保存され、手動ダウンロードは不要です。
すべて保存: すべてのWAVファイルの変換が終わったら「すべて保存」をクリックし、一括でPCMファイルを選択フォルダに書き出します。
WAV ファイルについて
WAV(Waveform Audio File Format)は、Microsoft と IBM によって開発された非圧縮オーディオ形式で、圧縮なしで高音質のオーディオデータを保存します。ファイルサイズは大きいですが、音質は非常に優れています。WAV はプロのオーディオ制作や音声編集、マスタリングの基準形式として広く使用されています。ポータブルな保存には向きませんが、音質の維持が重要なスタジオや放送の現場では標準とされています。
PCM ファイルについて
PCM(Pulse Code Modulation)は、音波を数値で表現する標準的なデジタルオーディオ形式です。非圧縮で完全な音質を保持しますが、ファイルサイズが非常に大きくなります。PCM は WAV や CD オーディオ形式の基礎となっており、プロの録音や放送に広く使用されています。圧縮効率は低いものの、音質の保持が重要な高品質オーディオ用途に最適です。